JUCAについて

RAAMに挑戦するサイクリストを応援します

日本ウルトラサイクリング協会合同会社設立について

 

日本ウルトラサイクリング協会合同会社Japan Ultra Cycling Association 略称 JUCA)は、世界で最も過酷な長距離自転車レースと言われるRAAM(Race across America:米国5000km横断レース)への出場を目指す、日本人サイクリスト支援を目的に、以下3名が設立しました。謹んで、自転車に関心を持つ皆さまに、ご報告をさせていただきます。

JUCAはRAAMのクオリファイ(予選)の開催、 セミナーの開催、RAAMルールの翻訳、その他の情報の提供、高額な参加費用を補うためのスポンサー探しのお手伝い、などを主な事業活動とし、これら諸活動を通じて日本における長距離サイクリングの文化の発展に寄与することを理念としています。

 

代表の櫻井要は1990年代、日本人初のRAAM完走者であり、副代表の井手と本多は長年にわたって長距離サイクリングの一ジャンルであるブルベを走り、主催経験も豊富です。3人はRAAMクルーとしての経験も持ち、日本人サイクリストにとってRAAMへの参加が費用面、クルーの集め辛さなどから非常にハードルが高いことを痛感し、今後RAAMその他、世界のウルトラサイクリングのイべントに参加を希望する日本人を支援することを目的に、JUCAを設立しました。

この理念に賛同してくださった米国本土のRAAMの運営組織より日本初のRAAM クオリファイア(参加資格を得るための認定ファーストラン)を実施することが公式に認められました。2020年8月22日に第一回 RAAM方式の予選を青森で開催し、また同時に青森県をめぐる走行会を開催します。

それに先駆け、2020年5月中旬、米国RAAM運営組織代表、 Fred Boethling President and CEO)をお迎えして東京でRAAMセミナーを開催する運びとなりました。皆さまのご参加をお待ちしています。青森RAAMクオリファイア、RAAMセミナーの詳細に関しては後日このホームページでご案内します。

会社概要

日本ウルトラサイクリング協会合同会社

合同会社代表  櫻井要

副代表     井手マヤ

副代表     本多海太郎

本部住所
〒249-0001 神奈川県逗子市久木9-5-1

3人の横顔】それぞれのプロフィールを以下に記します。

サイクリスト・自転車という共通の言葉が結び付けました。偶然が重なり、必然となったJUCA設立までの、3人の横顔です。

<代表 櫻井要プロフィール>

1964年1月4日生まれ 東京都出身

 都内の高校卒業後、北海道日高のサラブレッド・競走馬の牧場へ。同系列の千葉県の育成牧場を経て、1年半かけて自転車で日本一周。その後、アジア・アフリカ語学院入学、2年間ヒンディー語を学び習得。

 在学中に始めたトライアスロンにはまり、その当時の本場アメリカ・カナダへ遠征。卒業後、拠点を名古屋に移し、スポーツウェアの輸入代理店とスポンサー契約を結ぶ。プロアスリートとして、国内・海外合わせ年間約20回のトライアスロン大会出場。

 1994年以降、アイアンマンを越える長距離・長時間のエンデューロレースへ転身、アメリカ大陸横断自転車レース、オーストラリア横断マラソンなどに複数回出場(いずれも日本人初)。2000年以降はウルトラマラソンを中心に活動。オーストラリア横断マラソンでの疲労骨折が転機となり、超長時間のランニング・サイクリングなど、エンデューロ種目での効率的な体の使い方を極めるため、カイロプラクティックを学ぶ。2009年テキサスカイロプラクティック大学解剖実習修了。現在、名古屋市内で整体院経営。

  • 健康運動指導士(厚生労働大臣認定)
  • NSCAジャパンCPT(Certified Personal Trainer)

<主な競技歴>

・1987年 Greenfield Triathlon:U.S.A(マサチューセッツ州) 優勝

・1988年 Greenfield Triathlon:U.S.A(マサチューセッツ州) 優勝

      Ironman Triathlon:U.S.A(ハワイ州) 75位(日本人3位)

    *Ironman Triathlon Hawaii 1987~1993年 7回連続出場

・1989年 長良川国際トライアスロン 4位

・1990年 愛知県選手権 蒲郡トライアスロン 優勝

      ジャパンカップ in 佐渡トライアスロン 優勝

・1991年 長良川国際トライアスロン 2位

・1992年 愛知県選手権 蒲郡トライアスロン 優勝

・1993年 アイアンマン ジャパン in 琵琶湖 10位

・1994年 ジャパンカップ in 佐渡トライアスロン 2位

      Furnace Creek 508:U.S.A(カリフォルニア州) 6位

  *508マイル(約814キロの自転車レース:アメリカ横断自転車レースの予選)

・1995年 全日本トライアスロン 宮古島 8位

     ★Race Across America:U.S.A(カリフォルニア州~ジョージア州) 9位

 *2913マイル(約4660キロの自転車レース:11日11時間36分日本人初完走)

・1996年 

     ★Race Across America:U.S.A(カリフォルニア州~ジョージア州)7位

 *2905.5マイル(約4649キロの自転車レース:9日20時間14分)

・1997年 

     ★Race Across America:U.S.A(カリフォルニア州~ジョージア州)5位

 *3039.5マイル(約4863キロの自転車レース:10日17時間04分)

      Mid Night Sun 600K:U.S.A(アラスカ州) 2位

 *600キロの自転車レース:一日中太陽が沈まない夏至に合わせたレース

・1998年 鯖街道80キロマラソン:福井県小浜市~京都府出町柳 優勝

      八ヶ岳野辺山高原100キロウルトラマラソン 5位

     Angeles Crest 100mile endurance run:U.S.A(カリフォルニア州)17位

     *100マイル(約160キロ)の山岳トレイルマラソン

・1999年 

     ★Race Across America:U.S.A(カリフォルニア州~ジョージア州)6位

 *2938.1マイル(約4701キロの自転車レース:9日06時間00分自己ベスト

・2000年 Bad water 135:U.S.A(カリフォルニア州) 3位

     *135マイル(約216キロ)のウルトラマラソン  海抜マイナス90mのデスバレーから標高2800mのMt.Whitney Portalまで, 制限時間60時間、デスバレーでは気温50℃を超えることも珍しくない。

      東京学芸大学24時間テストラン:個人トライアル242km走行

      Angeles Crest 100mile endurance run:U.S.A(カリフォルニア州)2位

     *100マイル(約160キロ)の山岳トレイルマラソン

      Furnace Creek 508:U.S.A(カリフォルニア州) 2位

     *508マイル(約814キロの自転車レース:アメリカ横断自転車レースの予選)

・2001年 Trans Australia Foot Race:オーストラリア横断マラソン 15位

*4355キロ 西海岸パース~東の首都キャンベラ 65日間のステージレース   一日平均70キロ、100キロのステージが4回。右脚脛骨疲労骨折のため、残り2ステージでリタイア

・2002年 IAU(International Association of Ultra Runners)公認

      24時間走アジア選手権:台北 245.27km走行 優勝

  さくら道国際ネイチャーラン:名古屋~金沢間250km 3位(26時間11分)

・2003年 東呉国際ウルトラマラソン(24時間走)台北:231.88km走行 5位

  さくら道国際ネイチャーラン:名古屋~金沢間250km 優勝(24時間24分)

  第1回 IAU24時間走世界選手権:オランダ/Uden 237.044km走行 15位

・2004年

   ヴェルシャッハ24時間走:オーストリア/Worschach 244.17km走行 2位

      第2回 IAU24時間走世界選手権:チェコ/Brno 241.45km走行 6位

・2005年 Brno48時間走indoor大会:チェコ/Brno 356.47km走行 11位

 第3回 IAU24時間走世界選手権:オーストリア/Worschach 238.25km 11位

・2007年  Surgeres48時間走:フランス/Surgeres 372.77km走行 3位

 

 

 

<副代表 井手マヤ プロフィール>

自転車歴36年。1980年代、米国オレゴン州ポートランド滞在中に 長距離のサイクリングイベントに参加するようになる。ポートランド近郊では毎週末センチュリーラン級の自転車のイベントが開催され、頻繁に参加しているうちに自転車長距離ツーリングの楽しさに目覚める。

1992年帰国し、明治大学自転車部OB会が主催している東京―糸魚川ファーストランに参加。日本では300km級の自転車大会が少ないことに強い不満を持つようになり、毎週長距離の自転車大会が開催されている日本にしたいとブルベの導入に奔走する。

2001年ブルベを日本に導入すべく6人の仲間とカナダBC州で開催されていた600kmブルベに初参加。 自身は途中リタイヤしたものの、同年、世界のブルベを統括するオダックス・クラブ・パリジャン(ACP)が日本におけるブルベの開催を認めた。日本はACPがブルベの開催を認めたアジアにおける最初の国となった。

20年経った今、日本では毎週、オダックス・ジャパン傘下のクラブ主催による200km以上のブルベが全国各地で開催されている。またインド、台湾、中国など、アジア各国でもブルベが開催されるようになった。国を跨いだブルベを通じての国際交流も盛んであり、参加者数も大幅に増加している中で、ブルべを通じた距離への飽くなき追求の帰結が、アメリカを横断する5000kmレース、RAAMへと繋がったと思う。ブルベの裾野が広がった今、次なる挑戦であるRAAMに一人でも多くの日本人が参加できるよう櫻井さん、本多さんと3人でJUCAを立ち上げた。

「ブルベ歴」
2001年 オダックス・ジャパンの前身ランドヌール・ジャポン設立準備委員会メンバー    以来20年のブルべ主催経験を持つ
2004年 オダックス・ジャパン創立メンバー 
2011年 PBP (パリーブレストーパリ) 88時間30分で完走
2012年 台北―屏東―台北  1000KM  72時間で完走、SR5000 メダル取得
2016年 東北一周イザベラ・バード1500km主催
2019年 オダックス・ジャパン ベスト・オブ・ライダー賞受賞
    

「海外ブルベ挑戦歴」
メルセロ(オランダ)―ヴェロナ(イタリア)1200km(時間外完走)
キャスケード1000km(米国ワシントン州)途中リタイア
台湾600km、400kmブルベ(完走)

「海外自転車旅行歴」
2004年  カラコルム・ハイウェー(パキスタン) ネパール、パミールなどを走る。
2005年  スイス・アルプス (グリンデルワルド―スステン峠―フルカ峠―ギンメル峠)
2011年  フランス・アルプス―イタリア (ジュネーヴ―アオスタ―ミラノ)
2015年  ジュネーヴ(スイス)―ニース(南仏)880km(テレグラフ―ガリビエル峠―リゾアール峠―ボネット峠経由)
2019年  仏領ピレーネ山脈―スペイン領ピレーネ山脈 

「RAAM 歴」
2018年鈴木さん、2019年尾澤さんのクルーとして全行程参加。

職業 会議通訳

 

<副代表 本多海太郎 プロフィール>

1944年生まれ 神奈川県逗子市在住
高校時代はバトミントン、大学ではサッカー部、会社員時代はヨット、登山、自転車で遊ぶ。
出版社在職中は主に中国古代史関係の書籍、漢和辞典の編集者として過ごす。
その他アジア文学関係書籍の編集を行い、 現在、シルクロード関係の読書会「玄奘福舎」主宰、フィールドとしている地域の研究団体「パミール中央アジア研究会」事務局、「OXUS学会」副会長。

〔自転車歴〕
自転車では、1990年代にツーリングの楽しさに目覚め、日本各地のツーリングのほか、導入当初からのブルベを中心に走る。
Audax Japan 設立時の副会長、のちAJ神奈川代表(前)。ブルベの主催歴20年。
神奈川県外でも興津400、興津600の前身を設計主催、追い風400、白河200、300等のコースも作成主催中。
2002年日本初のBRM600キロを完走。2011年PBP完走。
国外では2004年以来、ネパール、パキスタンのカラコルム・ハイウェー、パミールなど走る。
RAAMには2018年鈴木さん、2019年尾澤さんのサポートスタッフとして全行程参加。